この所、ツイ友さん+リア友さんと『描くこと』に関してお話しする機会が増えました。皆さん、大変に真摯な姿勢の方ばかりで、私も自分の制作を見つめ直してみようかと思いました。
しばらく制作風景が続くと思います。
ツイッターのポストも併せて転載します。かなりメソメソした事を言ってるのですが、制作中にどのような事を考えているか、本音を吐露してるのも、後々冷静に見返して自分なりに咀嚼しようと思います。
お見苦しい点が多々ありますが、何卒ご容赦ください。
1)12月中に出した案。
これではほぼ何も決まっていないのと同じですなー。
兎年にしかバニーガールは描けないので、ベタと言われようが描きますよwお約束は大事ですから!
週刊実話版鬼太郎では、夜のお店にもよく行ってたんで丁度良い感じです。
この時点で、背景はナイトクラブで、遠目にナスカ猫娘バニガも描こうとか思っていました。
2)資料画像を集める
当時のツイート
「今から資料集め構図刷新も含めてアナログ描画始めます。現状案から何時間掛かって、どういった手順を踏むか、記録します。主に今後の自分の為にwww」
「図版をなるべく多く。画面の奥行きを出したい。全体のトーンの参考に。;背景はキャバレー・ナイトクラブ。バニーガール(トラディショナルスタイル・国内モノは避ける)」
「画像検索。どれだけ有効な単語を入力できるかも大事。今回はplay boy club/moulin rouge/cabaret/speakeazy/night club/など。作画資料だけでなく画像検索中に目が慣れる。イメージを具体的に+さらに発展。」
「今回は急いでるし、背景は画面隅だけなので資料も少な目」
後々、資料は追加しています。バニーガールの耳の向きとか、本家本元プレイボーイクラブバニーガールとか。
それからあくまで資料なので丸写しはしません。当然ながら。ツイートで言ってるような事を期待して集めます。
私の場合は資料が無いと非常に不出来な感じになるので、一応の資料当たりはします。
ファインアートの方で一枚の画に対して1000枚~3000枚は資料を当たる方とかいらっしゃるんで、私の場合は非常に少ないといえると思います。自分で取材に行ってもいないし;;;
もちろん資料を全く参照しなくても魅力的な画を描く方は大勢いらっしゃいますし、巧い方も大変に多いです。普段のご研鑽がしのばれます!
3)手ブロで案を練る
レイアウトとか絵柄とか色彩計画とか…まぁゴチャゴチャ描いたり消したりです。
正直とてもお見苦しく申し訳ないです。
が、今回はこういった趣旨ですのでご勘弁ください。
当時のツイート
「下絵。案を練りつつ描いたり消したり。手ブロで。全体のトーンはこんなかなー?w」
「尻が主役です。でも没」
「私の場合はリアタイメイキング=能力値が低い事を晒す→嘲笑もしくは失笑対象な可能性が大なんですが…」
「ゲタ吉を私家版にしようか水木よりデフォルメにしようか悩む」
「水木デフォルメにしよ!」
「ここまで描いて自分が根本的に間違ってるんではないかと・・・」
「一時間かかってこの進み具合はかなりダメだと思いました。ちょっと考えますw 早くて巧い人は頭良い人に多いですね。 自分の低脳加減を露呈。」
「もうね…どんだけ余裕無いの?わたしは…もうね…「町の絵画教室にでも行ったらどうですか?w」と言われても真剣に考えるくらい余裕無い。」
「ターシャ・テューダーのように、ひと筆入れては家事、みたいな人は多いと思うですよ。」
「金言。念頭に置きたいです RT @sobsin: くせをはずして コツはわすれろ。」
「思い切って全体の色調を変更。ゲタ吉の夜は毒々しくないと!」
「なんとか形になった?いや、わからん もうこの時点で辞めたくなったナリ」
「みなさんすごいです。私の手ブロと違います、本当に。皆さん、何やってるのか解って描いてる。わたしどんどんわかんなくなる…」
物凄く煮詰まってます。www
えー、頂いた気軽な面白コメントが理解できないくらい脳がフリーズして真剣に悩んでました。
この時点で通算3~4時間くらいでしょうか?
日数は2日間に及んでいます。
4)方向転換してみる
翌日、煮詰まりすぎて途方に暮れたのでリアリティレベルに舵を切ってみました。
←で、デフォルメバニー。水木デフォルメに合わせてバニーもデフォルメしようかなーと…。
しかし自信がサッパリサッパリなので、通り掛かりのツイ友さん二名に見て頂いてご意見伺い。インターネットありがとう!!お2人とも「デフォルメ揃えてGO」との事。
うーん、やはり…水木センセがよう描いてはるシリアスデフォルメと水木デフォルメと細密風景が同画面に混在するのって、かなり高度な表現なんだそうです。私にはとても真似できません。
2時間くらい悩んで描いたのは10秒くらいです。
さて、ではここから描き詰めていきましょうか?いえ、タイムアウトですw
また後日……
5)下地
アクリル絵の具なので下地を作ります。
今回は、ジェッソ(白)→ジェッソ+金→金→赤と重ねます。
下地作りは完全に描き手個人の好みだと思います。
デジタル画でも下地を塗り重ねてから画を描く方いらっしゃいます。
単純にベタ塗りしてるように見えて、よく見ると下塗りしてあるんですね。素材貼り付けとかでなく。一見無駄な作業に思えるんですが、比べると違いがハッキリします。
デジタル描画では、如何に魅力的なノイズを生成するかというのもTIPSのひとつだと伺ったことがあります。
なんだかアナログ描画の下地作りに似ていますね^^
6)アナログ下絵
下地と平行してザクザクとアナログ下絵を描きます。
先日、案を練るために描いたデジタルとは別に描き起こします。
だって本番画に使えるほど描き詰めていないからw
記録してないんですが、←この後、ネズミ男やバニーも描いたりしました。
線は走らせてますので、かなり荒いです。
7)頓挫
家族が入院して、しばらく筆を置きます。><;;;
健康第一!!
お約束した方々に謝罪メールなど送信。
この場でも重ねてお詫びします、本当に。