登場人物が人間なら「では」と物理法則に則った遠のき方を描けばいいのだが、妖怪となると一捻り必要だ。
ものすごく好きなゲゲゲ描きさんの描写でほぼ透明な焔が一瞬揺らいで消えるというシーンには本当にドギマギしまして、「うわーパクりてぇ!ものっそパクりてーーー」と、もう、いっそ「パクってイイすか?」と伺おうかと思ったのですが、ハタと「そんなカッコいいハケ方、田中ゲタ吉に似合わない。」という残念な気付きがありまして……(悔涙)
『スポーツ狂時代』最終話でのハケが印象深いのか、どうもただ闇に溶けて消えるようなイメージが強い。
そんでゲタ吉さん、厳密には下駄は履いておらず(履くとゲゲゲ営業スタイルに変化)煙草よりも酒を好む傾向にある(隙あらば呑んでおりました。高校生の癖に。)ので、ハケる際にゲタの音も煙の尾も引かない。これは絵にしにくい。地味に闇に溶けていってしまうだけだ。
それもたぶん、街中の電飾や街灯の届かぬ淀み湿った重たい闇の黒さにヌルリと同化する感じ。
全力で不健康だな!
あまりにも地味なので、クロスオーヴァー漫画の時には対峙した人間に術をかける必要性を生じさせて下駄を履いて頂きました。これで鬼太郎らしいハケになって一安心^^;





でも、ま、こんな手を何度も使うのもアレなので、いつか巧いこと『ヌルッ』っと消えるゲタ吉さんを描けたらいいなぁと夢想します。
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